その屋根はメンテナンスが必要ですか?
今日は、なぜ無添加住宅の屋根材で、天然石を使うのかというお話しをしたいと思います。
近年、屋根材といえば、人工の化粧スレートや板金屋根がよく使われています。
これらの屋根材は、長年住んでいく中で、塗装や葺き替えなどのメンテナンスが
必要になります。
例えば、こちらは一般的な板金屋根です。
トタン屋根とか昔からありますよね。
今だと、ガルバリウム鋼板が主流ですね。
板金屋根は、安価なため、施工時は経済的と言えますが、写真のように、大なり小なり錆が出てきます。長年住んでいく中で定期的に塗装などのメンテナンスや、葺き替えが必要になってきます。そうやって考えると、経済的な屋根材とは言い難いですよね。吹替え時は、ゴミになりますし・・・。
では、石屋根はどうでしょうか?
スペインとフランスの間にアンドーラという国があります。
ピレネー山脈の高地に位置する自然に恵まれた環境と、豊富な天然の粘板岩が産出する地方ゆえに、現地の家の屋根がすべて天然石で葺かれているのです。
しかも、築後300年経った家でも、まったく美観を損なわずに・・・。
以下の写真は、2013年の11月に行かせて頂いたヨーロッパ視察の際の写真です。
[アンドーラ公国]
家だけでなく、レストランなどもこんな感じです♪
素敵ですねぇ~。
[アンドーラ公国]
こちらは、街に設置してあるダストボックス。ここも石でした!
[アンドーラ公国]
石屋根を施工している現場に遭遇しました。
[フランス コンク]
フランスで最も美しい村。コンク。
すべて、石屋根です。
写真は合成ではありません。
念のため・・・。
[フランス カンパン]
こちらもフランスの村、カンパン。
もちろん、石屋根。
[フランス カンパン]
築100年以上経った住宅の中は、このようにリフォームされて住まれています。
石油製品では出せない風合いです。
今ご紹介したのは、ヨーロッパですが、このような形で、古今東西・先人たちの知恵をお借りして、現代のそして日本に合うように、施工方法の工夫や改良を重ねて、出来上がったのが無添加住宅です。
石屋根は、その無添加住宅のシンボルの一つと言えます。
自然な美しさと耐久性を兼ね備え、生産するのに二酸化炭素を排出せず、再利用が出来、残材は土の中へ戻せる(石ですから)。
こんなエコロジーな材料を使って、親子代々にわたり再利用していけば、使い捨て日本を変えていけるかもしれませんね。
そして、次の世代に色々な課題を残していく現代社会の中で、後々の子どもたちが、「いいものも残してくれたね」そう言ってもらえたら幸いです。
ちだ じゅうろう